1990年代 北京 古玩城で購入
中国清代の刺繍 もちろん手刺繍、手作業造り。綿と思われる。一本一本糸を数えながら刺した気が遠くなるようなヘビーな手工芸です。
35×16センチ程度、両端のループに紐なりを通してウエストに巻き付けサッシュベルトとして装飾に使いつつ中には物が入れられるようになっています。
美しく咲く蓮の花の根元にはレンコンと、念の入った図柄です。
裏表柄が違いリバーシブルになっています。
一部糸切れがありますが糊付けしたら良いかなと思います。
今、本当に使ってもかなり素敵です。
当時と違い今では更に入手困難で海外に持って帰れないと聞きます。
お土産用の現代の作品とは明らかに異なる技術の高さや色彩センスに魅了され何枚か買って来ました。
飾っていても良い雰囲気で 中国に詳しくない人でも ましてや歴史や工芸に興味がある人には目に留まり鑑賞して楽しみました。
清代当時の身分の高い人たちの衣服や装飾品、寝具などから切り出した布で中国の宮廷ドラマ "瓔珞“ や “宮廷の諍い女“ 古くはラストエンペラーなどの登場人物がドラマではなくリアルタイムで使っていた物です。これは市井の人のものかもしれません。
技術的にも歴史の時間的にも二度と甦らない美しい歴史遺産です。
他にも同時期購入の物を出品していますので宜しければ併せてご覧下さい。
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